最先端のダイエット お腹に穴あけて食べた物を出す

Nike Man3

2016年06月24日 17:30

 こんばんは、Nike Man です。

 まるで、お腹がウォーターサーバのように、栓をひねれば胃からドボッ。
 食べたらダメってわかっているのに、つい食べてしまうー。今食べたもの、体が吸収する前にお腹から取り出せたらいいのに・・・。
なんて、冗談のようなことが、最先端デバイスで実現されたようです。ネタでもなんでもなくて、医療機器としてでてきました。
 アメリカ食品医薬品局(FDA)によって許可された最先端ダイエット用端末「AspireAssist」。誰でも利用できるのではなく、許可されているのは限られた条件に当てはまる人(22歳以上でボディマス指数が35から55(つまり肥満)で、かつ手術を伴わない減量セラピーにことごとく失敗した人)のみです。


 どういう端末なのかを簡単に説明いたしますと、お腹に穴をあけて、胃に細いチューブをつっこみ、食べたものが消化、吸収される前にチューブから外に出してしまおうというものです。

 FDAが許可したと言われても、この説明を聞くと本当!? と思ってしまいます。
 端末を使用するための手術は15分程度で、端末全体を体から外すのも10分程度しかかからないということです。




 動画見るとわかるかと思いますが、あらためまして、手順はこうです。

・お腹にあるフタのようなものを外し端末をセット。
・栓を開けると、胃の中から食べたものがチューブを通ってでてきます。
・出てきたものは、チューブからトイレに流します。
・流れが止まると、首からぶら下げているパウチをギュっとおして中の水(普通の飲料水)をお腹にいれます。
・この水で胃の中の食べた物をゆるくして、またチューブからダラーと流します。
・これを5分から10分、食べたものの1/3程度を排出するまで繰り返します。
・終ったら、端末を外し専用のキャリーケースにいれて終了。

 AspireAssistを開発したAspire社が行なったトライアルでは、111人が端末をつけてダイエット。ライフセラピーダイエットのみをうけた別グループの60人よりも、減量効果があったといいます。Aspire社は、端末使用にあたり「食べ物をよく噛むこと」と注意しています。
 チューブにモノがつまらないように、ですね。また、FDAも端末使用者は、頻繁に医師からチェックを受ける事を注意点として挙げています。いや、なんか、よく許可おりたなという感じすらしますけど…。

 健康な食事とか、適度な運動とか、強い精神力とか、そういうの全部ふっとばしたやり方です。あくまでも、健康被害がでるほどの肥満を抱える人への医療的処置であって、「あと5kgやせたいなー」って人のモノではないですけどね。

 それにしても、なんか、う~ん・・・人間て弱いんだか、強いんだか…。



■ FDA approves AspireAssist obesity device - FDA

■ AspireAssist: New, Reversible Weight Loss Procedure



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