マイクロチップ入り錠剤を飲ませるという大手航空会社が申請

Nike Man3

2016年12月06日 17:00

 こんばんは、Nike Man です。

 近い将来、飛行機に乗るとデジタル錠剤を飲まされることになるかもしれません。少なくとも、ブリティッュ・エアウェイズでは、その可能性大です。
 ブリティッシュ・エアウェイズが、デジタル錠剤を利用した乗客サービスシステム(下図)を、英国で特許出願していたことが最近明らかになりました。
 



































■ マイクロチップ入り錠剤

 デジタル錠剤(デジタル・ピル)は、砂粒ほどの大きさのマイクロチップが入った錠剤のことです。
 このマイクロチップは、飲んだ人の胃の中でセンサーとして働き、人体の医学的情報を外部に送信します。

 出願書類の記載によりますと、サービスシステムの概要は次のようになっております。


























 まず、乗客はデジタル錠剤を飲み、専用の座席(下図)に座ります。胃に入ったマイクロチップは、客の体温や心拍数、胃酸値など、体の状態を示す詳細なデーターを外部に送信します。データを受け取った外部のコンピュータはそれを処理し、客室クルーに見やすく表示。クルーはそれを受けて、個々の乗客の体調に応じたサービスを提供します。
 例えば、体温を見てエアコンの温度を調節するとか、胃酸値を見て機内食のメニューを変更するといったサービスができるそうです。血液循環が悪い乗客には、エコノミー症候群を防ぐために、軽い運動を勧めることもできます。


■ 技術的にはいつでも実施可能

 乗客が、デジタル錠剤を飲んでサービスを受ける——こう聞きますと、SF映画じみていますが、現在のテクノロジーで十分に実現可能です。

 米バイオテック企業のプロテウス・デジタル・ヘルス社はすでに、胃酸と反応して電力を発生させるバッテリーなしのマクロチップを開発し、そのデジタル錠剤が米国の医療現場で使われています。

 機内でサービスされるお茶やコーヒーとともに、錠剤が配られる日は近いのでしょうか。



■ British Airways wants you to swallow a ‘digital pill’ so they know how you’re feeling - METRO
関連記事