2016年11月19日
トランプ氏の大統領選 勝利を受け、安全ピンをつける人々が急増中


ドナルド・トランプ氏の勝利に終わったアメリカ次期大統領選挙。
この結果を受けて、アフリカ系アメリカ人、イスラム教徒、女性たち…など、アメリカ国内のマイノリティー団体、グループに属する人々が多くの不安や恐怖を抱えています。

抗議行動も全米各地で行われています。
その一方で、最もシンプルで強力なシンボルを使って、トランプ氏の発言に対する抗議や抵抗、恐れに立ち向かおうという静かなムーブメントが広がっています。

彼らは衣服に安全ピンをつけることによって、仲間意識や結束を深め、これから起こりうるであろう恐怖に立ち向かおうとしているのです。

全米でマイノリティーの人々はトランプ氏の勝利の翌日から、彼の発言にこじつけて、ソーシャル・メディア等のインターネット媒体、人種差別的な書き込みをする人が全国的に増加しています。
また、今までくすぶり続けていた感情がヘイト・クライム(憎悪犯罪)という形で表面化してきていているからです。
この安全ピンを使った抗議運動ってどこかで見たような?という方もいるかもしれません。

EU離脱については、Brexit (ブレグジット、Britainとexit)という造語まで生まれました。
今回のムーブメントも、Brexit からインスピレーションを得ています。
一人一人の行動や声は小さくても、輪が広がれば声のボリュームも上がります。そして何より「私たちは一人じゃない」という連帯感も生まれます。





だから、言葉を交わさなくても、安全ピンをつけている人々は「あなたにとって安全な人々」とわかりました。
だから私も安全ピンをつけて、トランプの勝利を利用して、異文化嫌悪、人種差別、性差別主義、身体障がい者差別の対象になっている人たちに対して、私はできる限りのことをするよという意思表明したいと思う。

選挙制度の不備はさておいて、多くのアメリカ国民がトランプ氏を支持したことは事実です。
しかし、人種差別、女性蔑視、いかなる差別は誰が大統領であってもあってはならないことです。
一人一人の声は小さくても、その輪を広げることによって大きな声になり、この静かな波紋がやがて大きなムーブメントになるかもしれません。
■ A small way to show solidarity after Donald Trump’s presidential win, inspired by Brexit - Vox
■ #SafetyPin: How Brits are fighting the rise of racial abuse post-Brexit - CNN
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Posted by Nike Man3 at 17:00│Comments(0)
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